歯科医院の方向性としては４つ

＝＝＝

クリニックはそれぞれの方向性に沿った衛生士の採用を考えています。あなたがなりたい歯科衛生士像がその方向性にあっていなければ、違和感が生まれ、長く務めることができなくなるでしょう。

「あなたの目標」と「クリニックの方向性」が一致したクリニックに勤めることが、就職先を決める上で重要です。

では、今回は、③分院展開型歯科医院について解説します。

分院展開型歯科医院

イメージ概要

県を跨いでクリニックを展開しているところもありますが、ほとんどの場合が近い地域に新クリニックをオープンさせ、展開をしています。

地域密着型小規模歯科医院が同じグループで複数展開しているイメージです。

クリニックの目指している方向性

地域に名前が広がっていくので、分院を増やして来院してもらえる患者さんのエリアを広くしています。

クリニックを展開するごとに人員が多くなり、インプラントや矯正についてはグループ内の専門医を紹介し、グループ内で全てフォローできるようにしています。

患者さんからすると「ここにくればグループで解決できる」と感じてもらいやすい形です。

スケールメリットを生かし、欠員が出ているクリニックについては人員が安定しているとことからサポートに行くことができ、スタッフの負担が軽減されます。

スケールメリットのもうの一つの特徴は、福利厚生です。

社保完備はもちろんですが、退職金、定期的に勉強会が行われ、外部での勉強会へ参加しなくてもグループ内で充実した研修を受けることができます。

また、中には、高価な専門書や過去の勉強会の動画を保存しており、復習や自分の勉強したいにすぐに取り組めるようにしているところもあります。

診療については、訪問診療をしているケースが多く、場合によっては訪問専門の部隊を置いているケースもあります。訪問診療はドクターが複数在籍し、２０代の先生から５０、６０代の先生まで幅広く勤めています。

患者さんの認知経路とその特徴

グループで一括りにすることができず、それぞれのクリニックによって患者層が異なってきます。

ただ、インターネットでの広告などが積極的なので、幅広いエリアから来院されることが多いです。

また、インプラントや矯正などインターネットから専門治療を求めて来院されるケースも多くなります。

こんな目標の歯科衛生士が合う

それぞれのクリニック規模により異なりますが、ドクターが複数いるケースが多くなります。

そうなるとドクターそれぞれの特徴や考え方、進め方を覚えることになり、ご自身の知識の幅が広がると思いますし、専門医も在籍しているので、高度な治療に関する知識技術も身に付けられます。

規模が大きいので、働きやすい環境は整っています。

産休育休はしっかり取得できるのはもちろん、転居に伴い、職場を変えないといけない場合、通常であれば「退職」し新しい職場を見つけなければいけませんが、グループ医院がある場合は退職せず、別医院で勤務できる可能性も出てきます。退職せずに同じグループに残ることができれば、給与が「1からスタート」ということもありませんし、今までの経験キャリアを引き継いで新しい医院で仕事をすることができます。

こんな歯科衛生士は合わない

分院展開しているクリニックのスタッフには、「臨機応変さ」が求められます。

ドクターによって考えが違うことに慣れなければいけません。

一つのことを黙々こなしていくことが好き、ということでしたら、分院展開型のクリニックは難しいでしょう。

また、グループが大きいと、勉強会に関するサポートが充実して良い点も多いですが、グループ全体で勉強会などを行うため行きたくない勉強会、講師のセミナーを受講する場合があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか？

それでは、まとめていきます。