退職代行を使って退職してもボーナス(賞与)はもらえるのか【歯科衛生士・歯科助手】

退職代行を使って退職してもボーナス(賞与)はもらえるのか【歯科衛生士・歯科助手】

歯科助手歯科受付A「退職代行を使ってもボーナス(賞与)は出ますか?」

「退職後にボーナスを返還請求されることはあるのでしょうか?」

こういった質問に答えていきます。

ちなみに、私は歯科医院でお勤めの方が退職代行を使うと「不利益になる」と思っています。

退職代行を使うならこちらの記事を見てから利用を考えてください。

歯科衛生士・歯科助手が退職代行を使うときに考えないといけないこと

さて、近年では、『退職代行』と言う言葉も一般的になり、利用者も右肩上がりに増えています。

私自身も、サポートしている歯科医院の院長から「退職代行から電話がかかってきて、歯科衛生士がさ・・・」と落ち込んだ様子で電話がかかってきたこともあります。

退職代行を利用し、退職することは、自由ですが、その反面、デメリットも多く存在します。

「辞めることを自分で言わずに済むメリット」と「退職代行を使うときに起こるデメリット」と天秤にかけ、判断することが必要になります。

その大きな問題の一つに「ボーナス(賞与)の支給の有無」があります。

実際に、歯科衛生士の転職就職をサポートしながら、現在、現役の歯科医院の事務長としてのキャリアもありますので、事実ベースでお話をしていきたいと思います。

【今回知れる内容】

「退職代行を使った時のボーナス(賞与)の有無」
「ボーナス(賞与)を返還しろと言われる可能性」

以上についてお話ししていきます。

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今の職場に不満を持っていて退職を考えている方、一度この動画をご覧ください

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「退職代行を使った時のボーナス(賞与)の有無」

「退職代行を使った時のボーナス(賞与)の有無」

ボーナス(賞与)はあるのかないのか

ボーナス(賞与)を支給するクリニックのほとんどは、『ボーナス支給日に在籍していること』を条件としています。ですので、ボーナス(賞与)計算期間に在籍しており、かつ支給日に在籍している」と言うことが一般的です。

例えば、ある歯科衛生士がボーナス(賞与)支給日まで在籍し、その翌日に退職代行を使って連絡してきた、としても支給はされていますので、その歯科衛生士はそのままボーナスを受け取ることができます。

退職予定が事前伝えていたら、ボーナス(賞与)が減額された!

ボーナス(賞与)は法的に支給義務がある賃金(給与)とは違って、法的なルールはありません。そのため、院長の判断でボーナス(賞与)が減額されたとしても「違法ではない」ですし、問題ありません。

賞与には『これまでの貢献』と『今後の活躍への期待』というのもの込められています。いくらボーナスの査定期間にいて活躍したとしても支給要件、金額が就業規則に規定されていない限りは、ボーナスが減額される可能性は高くなります。

「ボーナス(賞与)を返還しろ」

「ボーナス(賞与)を返還しろ」

ボーナス支給後、すぐに退職したらボーナスの返還するルールがある。退職代行を使うと返還義務が生じるの?

ボーナス(賞与)がすでに支給られている場合、退職を理由に返還する必要はありません。

しかし、就業規則などに「ボーナス支給後の3ヶ月以内の退職は30%返還すること」など規定があれば、返金しなければいけない可能性もあります。

この場合、退職代行を使い、ボーナス支給直後に退職すると、このケースに当てはまるので、返還する必要が出てくる可能性がありますので注意が必要です。

ただし、上記のようないわゆる『賠償予定』というのを事前に決めることは労働基準法で禁止されており、違法となるケースもあります。もしそのような場面に遭遇し、クリニックと話し合いができない場合には専門機関に相談するのが良いでしょう。

ボーナス(賞与)だけでなく、敷金礼金の一括返還を要求?

特に歯科衛生士の方は、都会で就職や地元を離れて就職する方も多くいます。そういった歯科衛生士は、就職するにあたり、社宅利用や転居費用の一部負担などを数十万円をクリニックに負担してもらっている方がいます。こういった場合、一定期間の早期退職について一部または全額返還規定を設けていることがあります。

退職後後日振込みなど、一定期間猶予があるケースが多くありますが、該当者が退職代行を使い急に退職してしまうとクリニック側がお金を回収することが難しくなるため、給与から天引きしたり、連帯保証人になっている方(ご両親など)へ連絡がいくケースがあります。

上記のように揉める可能性が出てくることからも、退職代行を使う場合には、辞めることを伝えるストレス以上にトラブルになることも覚悟しなくてはなりません。

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ボーナス支給後に退職相談をしよう

返還のルールがある場合はありますが、支給されれば、基本的に返還の必要はないため、ボーナス支給後に退職相談し、規定に沿って退職するのが良いでしょう。

自分自身で責任のある退職をしよう

退職代行を使って退職するということは、今まで一緒に働いていた先輩や同期、後輩にも迷惑をかけることになります。院長自身、「他のスタッフに迷惑をかけている」と感じてしまうと、残るスタッフのためにも不義理をしたスタッフに対して何らかの「罰」を与えようとするのも自然な感情です。

早期退職、履歴書の職歴の多さは「経歴のキズ」と言われますが、退職代行を使うこともあなたの経歴にキズをつける可能性があります。

では最後にまとめますね。

まとめ

・退職代行を使ってもボーナス支給日に在籍していれば支給される
・ボーナス支給から退職日が浅いと返還を求められるケースがある
・ボーナスを満額もらいたいなら、ボーナス支給日後に相談するのが良い

退職代行を利用することは自由ですが、一時的な感情に流されず、メリットデメリットを考え、退職代行を利用するようにしましょう!

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