通勤時間は重要?実は見落とされがちな視点

歯科衛生士として転職や就職を考えるとき、求人票でまずチェックするのは「給与」「勤務時間」「休日」などという方が多いでしょう。
しかし実は、長く続けられるかどうかを左右する大きな要素の一つが“通勤時間”です。

「多少遠くても条件がいいから…」
「30分くらいなら大丈夫かな」

そう思って選んだ職場が、実際に働き始めると想像以上に負担になってしまうケースも少なくありません。
今回は、通勤時間を考えるうえでのポイントと、見落とされがちな視点についてお伝えします。


なぜ通勤時間が大切なのか

① 日々の疲れに直結する

歯科衛生士の仕事は、1日中立ちっぱなし・集中力が必要な業務が多く、体力的な負担も大きい職種です。
そこに片道1時間以上の通勤が加わると、仕事の前後に疲れが蓄積しやすくなります。

「行きは気合で頑張れるけど、帰りがつらい…」
「満員電車の時間帯がしんどい」

と感じて転職を考える方も少なくありません。

② プライベート時間が減る

通勤が長くなると、その分だけ自分の時間が削られます。
例えば、片道45分の通勤なら往復で1時間半。
週5日勤務の場合、1週間で7時間以上の“移動時間”になります。

その時間を休息や趣味、家族との時間に使えたら、生活の質が大きく変わるかもしれません。

③ 長期的な定着率に関わる

実際に、転職相談を受けていると「通勤がつらくなって辞めたい」という理由は非常に多いです。
待遇や人間関係が良くても、通勤のストレスが積み重なることで「続けるのが難しい」と感じる方が多いのが現実です。


「近ければいい」とは限らない理由

一方で、「自宅から近ければどこでもいい」というわけでもありません。
例えば…

  • 近すぎて気持ちの切り替えがしにくい

  • 患者さんに知り合いが多くて気まずい

  • 条件や方針が合わず、仕事内容に不満が残る

など、“近い”ことが必ずしも“働きやすい”とは限りません。

大切なのは、距離だけでなく「通いやすさ」と「職場環境」のバランスを取ることです。


見落とされがちな通勤に関するポイント

① 通勤手段によって負担が違う

同じ30分でも、「満員電車で30分」と「車で30分」では体感が全く違います。
また、電車通勤は天候やダイヤの乱れに左右されやすく、遅延リスクもあります。

面接や見学の際には、実際の通勤ルートをシミュレーションしておくとよいでしょう。

② 終業時間と交通状況の関係

「診療は19時まで」と書かれていても、片付けや事務作業を含めると20時近くになることも。
その時間帯に電車が混む・バスが減ると、帰宅が遅くなり疲労が溜まりやすくなります。
求人を見るときは、「勤務終了から帰宅までの時間」も含めて考えることが大切です。

③ 駐車場や交通費の条件も確認

車通勤の場合は駐車場の有無・費用負担もチェックポイント。
また、電車通勤でも「交通費全額支給」と書かれていても、上限が設定されているケースがあります。


理想の通勤時間の目安

歯科衛生士さんの相談事例から見ると、
無理なく続けやすい通勤時間の目安は30〜45分以内です。

ただし、

  • 車通勤で渋滞が少ない

  • 電車で座って通える
    といった条件が揃えば、1時間程度でも負担が少ない場合もあります。

大切なのは「通勤時間」そのものよりも、“毎日無理なく通えるか”という感覚です。


通勤時間と働きやすさのバランスを取るには

勤務条件とのバランスを見る
 少し遠くても、給与・休日・教育体制が充実していれば納得できるケースもあります。

生活リズムに合わせる
 朝が弱い人なら始業時間が遅めの医院を、家族がいる方なら帰宅時間の早い医院を選ぶと続けやすくなります。

見学で確認する
 面接や見学の帰りに実際の通勤経路を通ってみると、「この距離なら無理なく通えそう」と実感できます。


まとめ

通勤時間は、一見小さな条件のように見えて、働きやすさと定着率に大きく関わる要素です。

・近いけれど人間関係が合わない
・遠くて疲れてしまう
そんなミスマッチを防ぐためには、通勤と職場環境のバランスを考える視点が欠かせません。

もし、「通勤が長いけど条件が良い医院」「近いけど雰囲気が合うか不安」など迷っている方は、ぜひ一度ご相談ください。
歯科業界専門のキャリアアドバイザーが、あなたのライフスタイルに合う働き方を一緒に考えます。


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記事監修者:池田直史
D’s Agency代表 https://dsagencynet.jp/
株式会社increw 代表取締役 https://increw.jp/

歯科業界特化型エージェント(就職サポート)として、15年のキャリア。
歯科衛生士学校、デンタルショーで歯科衛生士のキャリアについての講演実績あり。
FEEDNOTE、月刊歯科衛生士への寄稿歴あり。
累計1000名以上の求職者相談、2000件以上の歯科医院の採用相談を受ける。

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